イタリア畜産農家が子豚とデモ、「産地偽装で被害」

[ローマ 5日 ロイター] -イタリアの首都ローマの議事堂前で5日、国産ではないハムやサラミの「産地偽装」で被害を受けているとし、畜産農家らが子豚を連れてデモを行った。

農業団体コルディレッティのメンバーらは議事堂前に豚小屋を設置し、通行人に子豚を「引き取る」よう呼び掛けた。同団体は国民に国産商品の購入を求めるキャンペーン「バトル・フォー・クリスマス」を行っている。

同団体のロベルト・モンカルボ氏はロイターに対し、「産地が明らかでない食品が日常的に国内に入ってくる」とコメント。「産地表示を定める明確な法律がないことから、これらの食品は魔法のように『イタリア産』と表示されることになる」と述べた。