手紙82円、はがき52円 来春の消費増税で値上げ検討

日本郵便は来年4月に消費税率が8%に上がった場合、手紙やはがきの郵便料金を引き上げる方向で検討に入った。増税分が切手代に上乗せされ、手紙(25グラム以下の定形郵便物)は今の80円から82円ほど、通常はがきは今の50円から52円ほどになる見通しだ。値上げされれば、1994年以来20年ぶりになる。

 安倍晋三首相が消費増税すると判断した場合、11月上旬にも正式に決める方向だ。定形郵便(25グラム以下)は総務省令で上限が80円とされているため、総務省は省令改正の手続きに入る。

 日本郵便などの試算では、手紙やはがきの増税分は三百数十億円にのぼるという。日本郵便郵便事業は今年3月決算で311億円の純利益で、増税分を上乗せしないと赤字に陥るおそれがある。

 97年4月に消費税率が5%に上がった時には、経営が順調だったことなどから、郵便料金は増税分を上乗せせず、据え置かれた。

朝日新聞デジタルより引用しました。