米ドラッグストア大手CVS、全店でたばこ販売停止へ

【AFP=時事】米ドラッグストアチェーン2位のCVSケアマーク(CVS Caremark)は5日、全米約7600店の全店舗で10月1日までにたばこの販売を停止すると発表した。この決定について、バラク・オバマBarack Obama)米大統領は「力強い模範」と称賛している。

販売中止による同社の売り上げ減少額は年間20億ドル(約2000億円)と予想されている。このような劇的なたばこ対策を行うのは、米国の薬局チェーンではCVSが初めて。

 CVSのラリー・メルロ(Larry Merlo)社長兼最高経営責任者(CEO)はこの決定について「健康増進を目指す人々を支援することはわれわれの会社として正しいことであり、われわれの顧客のためにも正しいことだ」と述べた。「端的に言うと、たばこ製品の販売は、われわれの目標に合致しない」

 禁煙したことで知られるオバマ大統領は「米国で最大規模の薬局・小売店として、CVSケアマークは力強い模範となった」と述べ、「わが国の健康に大きなプラスの効果をもたらす選択」と称賛した。

 オバマ大統領の禁煙に大きな影響を及ぼしたとされるミシェル(Michelle Obama)夫人もCVSに感謝し、「ようやくみんなで少しほっと一息できる。家族ももっと健康に生活することができる」と述べた。

 民主党のハリー・リード(Harry Reid)上院院内総務も、「これらの製品を店の棚に並べないことで人命が救われる」と歓迎。また、任期中にたばこ税を増税したニューヨーク(New York)市のマイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)前市長は、CVSの決定が「新たな基準を作った」とたたえ、「責任ある薬局はたばこを置くべきではない」と述べた。

 米国医師会(American Medical Association)も、「CVSのたばこ販売中止の決定で、他の薬局も同様の措置をとることになると期待している」との声明を発表した。【翻訳編集】 AFPBB News

 

yahooニュースより引用しました。