警視庁捜査一課9係 #10 最終話 あらすじ

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 倫太郎(渡瀬恒彦)が、高校時代からの友人で日本海洋大学の山尾(笹野高史)から大学での講演を依頼された。豪華客船で犯罪が発生した時の対処法などがテーマだったが、それなら適任がいると倫太郎は村瀬(津田寛治)を指名。しかし、その村瀬は警務部への異動の話があり、刑事をやめるべきか思い悩んでいた…。

 村瀬の講演が終了した後の日本海洋大学の構内で学長の倉持(佐伯新)の他殺体が見つかった。傷跡から凶器は二股の槍のようなものと判明。さらに右手の小指の付け根に奇妙な形の傷が残っている。

 倉持は午後3時に学部長の山尾、妻で理事の千恵子(春木みさよ)、創立者の娘で山尾の助手の史織(三倉茉奈)、そして大手不動産会社専務の井元(遠山俊也)を学長室に集まるよう命じていた。どうやら大学を閉鎖した跡地に建設を計画している「海洋タウン計画」という複合施設について話があったらしい。井元によると、反対派の山尾、千恵子、史織を説得しようとしたらしいのだが…。

 真澄(原沙知絵)の解剖結果によると、死亡推定時刻は12時30分から13時30分。まさに村瀬の講演中だ。遺体には争った痕跡もなく、真澄はなぜか遺体に違和感があるという。その理由は?真澄はさらに調べを進める。

 倉持は大学の創立者・小高が愛人との間に作った子供。本妻の子・史織とは異母兄妹になり、小高が海難事故で死亡した後、大学の経営権を手に入れ学長に就任していた。が、大学経営には興味がなく、「海洋タウン計画」を井元とともに進めていたとか。その計画に反対していたのが、山尾、千恵子、史織の3人だったが、山尾は村瀬の講演を欠席。史織も中座したところを村瀬が壇上から確認している。

 倫太郎と直樹(井ノ原快彦)の捜査の中、意外な人物が自供を開始。しかし、その証言には不自然な点が多く、裏付け捜査を進める中で新たな真実が浮上。そして、真澄が遺体の秘密を解き明かす中、事件の背後にあった“真実のドラマ”が見えてきて…!?