警視庁捜査一課9係 #7「死の紋様」あらすじ

転載元:公式サイト

世界的な金融グループの日本支社に勤務する桜田(井田國彦)の刺殺体が見つかった。仕事場として借りていたマンションの駐車場で背後から刺されたらしいが、部屋にはペアグラスや夫婦茶碗があるなど生活感にあふれており仕事場らしくない。倫太郎(渡瀬恒彦)は、遺体の手のひらに残っていた不思議な形の塗料の跡に不審を抱く。

 桜田のセカンドバッグから妻・由里子(七瀬なつみ)の署名、捺印がある離婚届が見つかった。由里子によると、桜田には5年ほど前から愛人がいたらしい。仕事場のマンションも愛人との密会場所だったとか。

 しかし、志保(羽田美智子)はそんな由里子に不審を抱く。遺体確認の際にわざわざ喪服を着ていたこと、夫の遺体を見たときにも他人事のように冷静だったこと…。まるで桜田が死んだことを知っていたかのようだった。

 桜田の手のひらに残っていた不思議な記号が、お祝いのカードなどに使われる文字、カリグラフィであることがわかった。倫太郎は、直樹(井ノ原快彦)が倫子(中越典子)から借りたカリグラフィの入門書の著者・路代(渡辺梓)から話を聞くが、そこへ青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)もやってきた。路代が桜田の愛人である可能性が浮上したらしい。路代は桜田とはニューヨークの大学に通っていたころからの友人であることは認めたが、愛人であることは否定。しかし、桜田の妻・由里子と同じ大学に通う友人であることがわかる。

 防犯カメラの映像から、犯行があったころ、由里子が桜田のマンションを訪れていたことがわかった。志保と村瀬(津田寛治)の追及に犯行を否認する由里子。ただ、マンションの駐車場で倒れた夫のそばから逃げ去っていく路代を目撃したという。

 思わぬ由里子の証言に動揺する志保と村瀬。路代が犯人ならば、その動機は?桜田をめぐる2人の女の駆け引きに翻弄される9係の刑事たち。犯人は由里子か、路代か、それとも…!?