ミカンだけじゃない…愛媛の食材で給食甲子園へ

地元の食材を使った給食のおいしさや栄養価などを競う「第8回全国学校給食甲子園」(7、8日、東京)に、愛媛県新居浜市立大生院小学校の栄養教諭、武方和宏さん(26)と、調理員、牧野里香さん(50)が、中国・四国ブロック代表として出場する。

 「新鮮で栄養価が高い愛媛の食材を全国にアピールしたい」と2人は意気込む。

 給食甲子園には、4回の書類審査で選ばれた全国の12チームが出場する。チームは栄養教諭らと調理員のペアで、あらかじめ決めた献立を調理する。

 予選には、全国の小、中学校の給食センターなどから過去2番目に多い2266チームが参加。地元食材をどう生かしているかなどをポイントに審査され、中国・四国ブロックでは同小と高松市立国分寺北部小が代表に選ばれた。県からの出場は、昨年の県立今治特別支援学校に続き2回目となる。

 同小の献立は6品で、計659キロ・カロリー。「アスパラごはん」には、西条市産のアスパラガスをご飯に交ぜてシャキシャキした食感を出した。「根菜ミルクスープ」は、四国中央市特産で旬の里芋「伊予美人」などを具にした。

 デザートは西条市産の「ゴールドキウイ」。「もち麦バーグのきのこソース」はハンバーグに東温市特産のもち麦練り込み、食物繊維が豊富。ほかに、牛乳と、新居浜市産の「ブロッコリーの塩ゆで」。

 大会では、1時間以内に調理、盛りつけ、片づけを行う。野菜は3回洗い、肉料理では手袋を交換するなど、衛生面もチェックされる。

 11月27日、2人は大生院小で大会に備えて実演。野菜を洗って切る順番や、オーブンを加熱するタイミングなど手順を確認した。武方教諭は「味も栄養面も抜群だと自負している。2人の息を合わせて大会に臨みたい」と話している。(池田安行)

YOMIURI ONLINEより引用しました。