JR四国、補修必要な80の橋を最長24年放置

JR四国が、補修が必要と判断した鉄道橋約80か所について、具体的な工事計画を立てていないことが明らかになった。

 うち50か所は判断から3年以上が経過し、今年度まで24年間補修されないままの橋もあった。今年7月、会計検査院の調査でこれらの点を指摘され、計画的に補修を進めるよう指導されたという。

 同社によると、橋の検査は国土交通省の省令などに基づき2年に1度実施し、健全性を4段階で評価。2012年度までに、全2674か所の橋のうち、85か所は列車の運行を脅かす異変がある「A」と判定した。

 「A」はさらに緊急度の高い順に「AA」「A1」「A2」に分類。85か所中2か所がA1、83か所がA2だった。しかし、今年度に補修するのはA1の2か所とA2の数か所だけ。残る約80か所は補修を先送りしていた。判定時期が最も古い橋は、1989年度にAとされた。

YOMIURI ONLINEより引用しました。