痛恨の写真流出から4年…夏目三久アナ「3原則」で返り咲き

テレビ朝日「夏目記念日」(土曜深夜1時15分)は夏目三久の冠番組だ。銀座のバーにたとえるなら、「マツコ&有吉の怒り新党」では雇われのチーママだが、こちらは堂々のオーナーママ。自分のお店である。

 この場所で最初に開いたのは「ナツメのオミミ」。以来、店名と内容を変えながら1年半、これが3軒目の店となる。

 番組のコンセプトは明快だ。毎回ひとつの「記念日」を取り上げて、その道に詳しい方々に話を聞くというもの。最近だとバイクの日、ロールケーキの日ときて、先週はバスの日だった。

 スタジオにバス好きの素人さんを招き、VTRを挟みながらのバス談議だ。バスを個人で購入し自家用車として使っている人。一日中、地元のバスを乗り継いでいる人。

 バスに乗るためだけに全国行脚を続ける人。本人たちは大真面目だが、その過剰な「バス愛」の発露が実にほほ笑ましい。

 この番組で夏目が守っていることが3つある。相手の話をせかさない。無理に盛り上げようとしない。そして、見え透いた迎合をしない。この「夏目3原則」+「夏目スマイル」が功を奏して、番組に登場する素人たちがのびのびと話せるのだ。

 痛恨の「写真流出」騒動から4年。古巣の日本テレビに対しても、「真相報道バンキシャ!」登板で落とし前をつけた夏目は、まさに今が盛夏だ。
(上智大教授・碓井広義=メディア論)

yahooニュースより引用しました。