【世界柔道】鮮やか一本、初出場・大野が金 男子73キロ級 3日連続優勝

リオデジャネイロ田中充】柔道の世界選手権第3日は28日、リオデジャネイロで男女各1階級が行われ、男子73キロ級の大野将平(天理大)が決勝でロンドン五輪銅メダルのウーゴ・ルグラン(フランス)から2分33秒、鮮やかな跳ね腰で一本を奪って初出場優勝を果たした。

 大野は21歳。積極的な攻めで鋭い大外刈り、内股で強豪を次々と撃破して勝ち進んだ。一本勝ち4試合に反則勝ち2試合と完璧だった。

 同級で2連覇を狙ったロンドン五輪銀メダルの中矢力(ALSOK)は準々決勝で、小外刈りで敗れた際に頭部を強打し、敗者復活戦を棄権、救急車で病院に運ばれ、検査を受けた。軽い脳震とうと診断された。

 女子57キロ級では19歳の山本杏(国士舘大)が準々決勝で敗れ、敗者復活戦から進んだ3位決定戦でも敗れ、日本女子は今大会初めてメダルを逃した。

 日本男子は60キロ級の高藤直寿(東海大)、66キロ級の海老沼匡(パーク24)と3日間連続の優勝で、金メダルなしと惨敗したロンドン五輪からの復活を踏み出した。

産経ニュースより引用しました。