【アルペン】ヌード写真流出のレバノン選手、母国では支援のセミヌード運動まで勃発

 ソチ五輪期間中に上半身裸の映像などがインターネット上に流れ、話題を集めてしまったアルペンスキー女子回転、ジャッキー・シャムーン(レバノン)。22歳の年齢と、175センチ、64キロという均整の取れた肉体からネット上は過熱した。そして迎えた21日、シャムーンは本来のスキーヤーとしてソチの斜面に挑んだ。

 1回目が1分16秒05の58位、2回目は1分12秒69で合計タイム2分28秒74。優勝したミカエラ・シフリン(米国)から44秒20遅れての47位だった。下に2選手しかいない成績は不本意だったかもしれない。それでもソチに2人しか送り込まれていないレバノン代表として、観衆の拍手に両手を挙げ笑顔で応えていた。

 流出したヌード映像は3年前にカレンダーの準備用に撮ったもの。本人はキリスト教徒だが、イスラム教徒も多いだけに、自らのフェイスブックには、「保守的なレバノンで(流出した映像は)私たちの文化を反映したものではない」などと釈明、謝罪した。だが、レバノンの担当閣僚は「国の評判」にかかわるとして調査を命じ、騒動に。レバノンでは、2月初頭に爆弾テロで3人が死亡する事件や女性が夫に撲殺される事件などが相次いで発生しているといい、地元メディアやインターネットでは「トップレスを非難するヒマがあったらテロを防ぎ女性の身の安全を守ってくれ」と、内政の混乱や汚職を克服できない政治家たちを批判。「裸となったからといって謝る必要はない」などとシャムーンを擁護する声が相次いだ。

 そればかりか騒動をきっかけに、レバノンの若者たちの間でセミヌードの写真をネットに投稿するムーブメントが起きている。仕掛けたのは地元のフォトスタジオで、セミヌード写真を無料で撮影するキャンペーンを始めた。2月11日に立ち上げたフェイスブックには、すでに1万2000人以上が「いいね!」と投稿しているという。

 写真を撮った人が「ジャッキーのために脱ごう(Strip For Jacky)」と書かれた丸いボードを手に支持を表明するといったことも行われているという。

msn産経ニュースより引用しました。