「スターバックスが暴利」 中国メディアが非難

【北京=共同】米大手コーヒーチェーンのスターバックスが中国でのコーヒー価格を海外より高く設定し「暴利をむさぼっている」と中国メディアが非難している。複数の中国紙が報じたのに続き、20日には国営中央テレビも批判する特集を繰り返し伝えた。

 スターバックスは富裕層や中間層が拡大する中国市場を重視し、順調に事業を拡大してきた。中国の店舗数を現在の約千店から2015年までに1500店に増やす方針だが、メディアからの非難が続けば、逆風にさらされそうだ。

 中央テレビは中国で27元(約430円)の「スターバックス ラテ」が他国ではいくらなのかを各地の記者が現地からリポート。米シカゴは19.98元、ロンドンは24.25元、インドのムンバイは15元といずれも中国より安かったと報じた。

 さらに、価格が他国より高い理由をスターバックスの中国法人に取材し、同社側が「(コストなど)すべての要素を考慮した」とあいまいな回答をする様子を放送。「1杯のコーヒー代で食事ができる」などの、消費者の不満の声を伝えた。

 中国では8月、欧米自動車メーカーの高級車の価格が海外より高いとしてメディアが批判キャンペーンを展開したばかり。政府は外資系企業の誘致に積極的だが、外資系企業への批判報道も目立っている。

 

日本経済新聞より引用しました。