ドイツ、22日に総選挙 “大連立”復活も

22日に投票が行われるドイツの連邦議会選挙では、メルケル首相の3選が有力視されていますが、一方で、今の連立与党の枠組みでは、議席が過半数に届かないとみられ、「大連立」が現実味を帯びてきました。

 「メルケル首相は責任者なのに明確な方向付けをしようとしない」(社会民主党 シュタインブリュック氏)

 20日、野党・社会民主党の首相候補シュタインブリュック氏は、メルケル首相の政策を批判し、政権交代の実現を訴えました。最新の世論調査によると、社会民主党の支持率は1%上昇しましたが、メルケル首相率いる与党とは依然、10ポイント以上の差がついています。

 一方で、連立与党の一角、自由民主党は苦戦しており、議席獲得に必要な5%以上の得票は微妙なほか、反ユーロの立場をとる政党「ドイツのための選択肢」も支持を拡大しおり、保守票を取り込む可能性があります。

 今の政権与党の枠組みでは、過半数の議席獲得は難しいとみられ、4年ぶりとなるいわゆる「大連立」の復活が取りざたされていますが、シュタインブリュック氏は、債務危機の際に、メルケル首相が進めた「緊縮路線」を批判するなどしており、政策面でのすり合わせも必要となります。債務危機の対応でヨーロッパをリードしてきたメルケル首相ですが、連立の組み換えが現実となればその舵取りにも影響が及びそうです。

日テレNewsiより引用しました。