「今度こそ」願い乗せ…イプシロン飛び立つ

やった」――。日本の宇宙開発の将来を担う宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))の新型ロケットは、轟音(ごうおん)とともに飛び立った。

 14日午後、鹿児島県肝付町(きもつきちょう)の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられた「イプシロン」。今度こそ打ち上げを見届けようと集まった大勢の見物客は拍手や歓声を上げ、衛星の軌道投入の成功を祈った。

 発射予定時刻(午後2時)の70秒前からは見物客も声を出しながら、カウントダウンが進んだ。「ゼロ」の声と同時に、ロケットは白煙で線を描きながら、上空に消えていった。

 肝付町内では6か所の見学場が設置された。観測所から約3キロ離れた内之浦漁港の一般見学場には、14日未明から大勢の見学客が集まった。

 約850台分の駐車場は車で埋まり、会場の一角には、打ち上げの様子を中継する巨大スクリーンが設置された。

 オートバイで日本一周中の金沢市の男性(24)は8月27日も同町に立ち寄った。中止になって沖縄に向かったが、14日の打ち上げ決定を知り、戻ってきた。「まっすぐ空に上っていくイプシロンが見られて本当に良かった」と興奮気味。

 山口県下関市からマイカーで7時間かけて訪れ、駐車場で車中泊したという会社員男性(58)は「前回は仕事で来られなかった。国産の新型ロケットが打ち上がる歴史的な瞬間を目に焼き付けました」と喜んでいた。

 宮原(みやばる)一般見学場周辺も盛り上がった。友人らと訪れた鹿児島市の会社員女性(30)は「前回は打ち上がらなかったので、今回はどうなるのかとドキドキした。爆音とともに飛び立つロケットを見ることができて感激」と声を弾ませた。

 

yahooニュースより引用しました。