忍者体験施設 伊賀の「忍びの館」閉館 入館者数半減が響く

伊賀】ゲーム感覚で忍者体験できる伊賀市上野紺屋町の「忍びの館」が八月末で閉館した。上野商工会議所が街中のにぎわいを狙って運営してきたが、入館者が半減しダウンした。

 「忍びの館は」商議所青年部が二十周年を記念し、平成二十一年三月にオープンした。土曜、日曜、祝日に有料で営業してきた。古い銭湯の建物を活用し、天井裏から巻物をつり上げたり、手裏剣打ち、割り符合わせ、まきびしなど五つの忍術体験がゲーム感覚で楽しめた。春の「伊賀上野NINJAフェスタ」では多くの観光客が訪れた。

 開館当初は年間七千人が訪れたが年々減少。スタッフをシルバー人材センターに移行するなど〝営業努力〟をしたが、昨年度は三千人ほどに落ち込んでいた。

 今春、初めて訪れた東京の小学六年生男子は「おじさんの関西弁? の盛り上げ方が面白かった。もう一回行きたい」と本紙取材に話すなど、忍者体験は人気だった。商議所の担当者は「頑張ってきたが、寂しくなる」などと話した。 

伊勢新聞より引用しました。