五輪フィギュア:羽生が金メダル 日本男子史上初

【ソチ芳賀竜也】ソチ五輪第8日の14日、フィギュアスケートの男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位の羽生結弦(はにゅう・ゆづる)=ANA=が初優勝を果たし、日本男子フィギュアでは史上初めて金メダルを獲得した。日本勢の冬季五輪の金メダルは、2006年トリノ五輪フィギュアスケート女子の荒川静香以来で、今大会初めて。

 羽生は前日のSPで、国際大会では史上初の100点台となる101.45点をマークしてトップに。この日のフリーで4回転ジャンプの失敗もあったが、フリー178.64点、合計280.09点で、トップを維持した。

 SP2位のパトリック・チャン(カナダ)がフリー178.10点、合計275.622位で銀メダル。SP9位のデニス・テンカザフスタン)がフリー171.04、合計255.10で銅メダルだった。SP11位の町田樹(たつき)=関大=はフリー169.94点、合計253.42点で5位。SP4位だった前回バンクーバー五輪銅の高橋大輔=関大大学院=はフリー164.27点、合計250.67点で6位となった。高橋は2大会連続のメダルを逃した。

 仙台市出身で、4歳から競技を始めた羽生は、10年の世界ジュニア選手権で優勝し、次世代のホープとして脚光を浴びた。10〜11年シーズンにシニアに転向した。バンクーバー五輪女子金メダルの金妍児キム・ヨナ)を指導したブライアン・オーサー氏に師事。今季は日本男子史上2人目のグランプリファイナル優勝を果たして、全日本選手権でも2連覇を達成した。

 羽生結弦 緊張しました。やっぱりオリンピックってすごいなって思いました。自分の中でやはり悔しいと思うところがあるので、金メダルを取って、言うのもなんですけど、ちょっと悔しい。

 

毎日新聞より引用しました。