日本の名字TOP10 5位渡辺、4位田中、3位高橋、2位鈴木

日本人で多い名字は何か。国勢調査でカウントしないため公式なランキングは存在しないが、名字研究の第一人者・森岡浩氏に協力を仰ぎ、サンプル調査を元に算出したTOP10が以下だ。

【1】佐藤(さとう)
 東日本に集中している名字で、特に東北地方に多い。ルーツは藤原氏の末裔、もしくは地名。推定200万人。

【2】鈴木(すずき)
 紀伊半島の熊野がルーツ。熊野信仰と結びついた鈴木一族は山伏とともに全国に拡散。推定180万人。

【3】高橋(たかはし)
 古代は“橋”自体が珍しかったため、橋のつく地名や名字が誕生。最も多い地名由来の名字として、東西に広く分布。

【4】田中(たなか)
 ルーツとなった場所は“田”の“中”。日本を代表する地形由来の名字として、全国34都道府県でトップテン入り。

【5】渡辺(わたなべ)
 ルーツは摂津国(大阪府)。嵯峨天皇の子孫の末裔が同族集団・渡辺党を組織。全国各地に広がった。

【6】伊藤(いとう)
 ルーツは藤原氏の末裔。“伊勢”の“藤原”という意味で伊藤となった。三重、愛知、岐阜が大集中地帯。

【7】山本(やまもと)
“山の麓”を意味する、西日本各地に多い地形由来の代表的名字。富山以西の8県で最多となっている。

【8】中村(なかむら)
“中心となる村”の意味の方位姓だが、そこに住んだために中村を名字にした一族も多く、一般的には地名由来。

【9】小林(こばやし)
 雑木林のような小さな林から発生した地形由来の名字で、全国各地に発祥地がある。中でも長野県では圧倒的に多い。

【10】加藤(かとう)
 加藤も藤原氏の子孫。“加賀”の“藤原”として加藤と名乗ったのが始まり。東海地方を中心に東日本に多い。

週刊ポスト2014年1月17日号

アメーバニュースより引用しました。