「黄門刑事誕生!!」 ドラマ監督が15年ぶりにメガホン

「天下の副将軍」水戸光圀公がお供をつれて日本全国を漫遊し、悪を懲らしめる世直し旅を描き、お茶の間を魅了した人気テレビドラマ「水戸黄門」の居川靖彦監督(73)が15年ぶりにメガホンをとり、短編映画の制作に挑んでいる。その名も「黄門刑事誕生!!」(仮題)で、振り込め詐欺グループに立ち向かう刑事の姿を通して、現代の“世直し”を描く。

 映画は「水戸黄門を刑事ドラマに」という居川監督の構想をもとに、映像を通じた地域活性化に取り組む「プロジェクト茨城」が企画。茨城県内出身の俳優や地域住民がボランティアで参加し、街おこしの一環として水戸市偕楽園千波湖、駅前などで撮影が行われた。

 主人公の「黄門刑事」こと吉田刑事に扮するのは、水戸を中心に活躍する劇団「水戸黄門」で格さんを演じる筑西市の造園業、江田馨さん(56)。JR水戸駅前で撮影されたクライマックスシーンでは、2人の部下の刑事とともに、迫力満点の立ち回りで振り込め詐欺グループを追い詰める現代の「黄門様」を好演した。

 居川監督は、「水戸黄門は私の人生。ドラマは終了したが、現代風の切り口で、水戸黄門を再び盛り上げていきたい」と説明。今回の作品で振り込め詐欺を取り上げたことについては、「高齢化社会で、お年寄りをねらった犯罪が増えている。身近なテーマで、お年寄りを元気にするような作品を作りたい」と、シリーズ化にも意欲を見せている。

 作品は約25分間に編集し、県が昨年創設した「いばらきショートフィルム大賞」に出品する。

 

msn産経ニュースより引用しました。