日本のTVCM「人生はマラソンじゃない」が素晴らしい!・・・わが国では難しい選択=中国版ツイッター

2月6日から放送が始まった「すべての人生が、すばらしい」がキャッチフレーズのリクルートポイントのテレビコマーシャル。その出来が“あまりにすばらしい”と中国のネット上でも話題になっている。  同コマーシャルは、マラソンレースのスタートシーンからはじまり、ランナーの走る姿にあわせて“マラソンと人生の共通点”が朗読される。「人生はマラソンだ」というメッセージの後に画面が暗転するがエンディングではない。中国人が称賛した“見どころ”はまさにここからだ。  1人のランナーが突然足を止め、画面に向かって「本当にそうか?」と問いかける。そのランナーはコースから外れて沿道に向かって疾走し、「人生はマラソンじゃない」と否定する。他の大勢のランナーも四方八方に走り出し、「すべての人生がすばらしい」「誰だ? 人生はマラソンといったのは?」という言葉で締め括られる。  人には人それぞれの生き方があり、多様な可能性を持ち、到達するところもひとつではないというメッセージ性が強い内容になっているが、ユニークな演技やシーンを盛り込むことで視聴者に“圧力”を感じさせない仕立てになっている。  同コマーシャルは中国の動画共有サイトでも紹介され、多くの中国人ネットユーザーが同コマーシャルに感動を覚えたようだ。大手動画共有サイト優酷が簡易投稿サイト・微博を通して同コマーシャルを紹介したところ、中国人ネットユーザーから共感の声が数多く寄せられた。  寄せられたコメントを見てみると「感動した!」、「なんだか燃えてきた」など、勇気づけられたといった意見が数多く見受けられた。  しかし、「大勢の赴くままに進むのがわが国の栄光ある伝統だ」、「中国でこれをやってみなよ。異色な人として見られるだけだから」など、中国では“我が道を行くこと”は難しいとの意見もあった。日本人は和を大事にする国民性であり、中国人は日本人に比べて個人主義の強い国民性と言われるが、意外にも中国も日本に似たところがあるようだ。  また、「多くの日本人は、中国人よりも自分の考えを持っているような気がした」、「日本人は結果がどうであれ努力すれば称賛を受けるが、中国では結果がついてこなければ、けなされるだけ」と、日中の考えの違いを指摘するユーザーもいた。  わが道をゆくには勇気が求められることであり、それゆえに同コマーシャルが評価されているとも言えるが、「道を外れるのがすばらしいのか、それともただ逃げているだけなのか」、「勇気のほかに、自分が進むべき道を知る必要がある」との鋭い指摘もあり、冷静な中国人もいることが見て取れた。(編集担当:畠山栄)

 

Searchchinaより引用しました。