バリ島沖事故:宮田さんの遺体、海上で発見

 【デンパサール(インドネシアバリ島佐藤賢二郎】インドネシアバリ島沖でダイビング中に日本人女性7人が遭難した事故で、地元警察当局は18日、バリ島南部デンパサール沖の海上で宮田律子さん(59)=本籍大阪府=が遺体で見つかったと発表した。日本から来た家族が遺体と対面し、確認したという。バリ島在住のインストラクター、高橋祥子さん(35)は行方不明のままで、国家捜索・救難庁などが当初の予定を延長し、19日も捜索を続ける。

 同庁によると、遺体が見つかったのはバリ島南部スランガンの約4キロ沖合で、18日午後6時(日本時間同7時)すぎ、釣りに来ていた観光客が漂流する遺体を発見した。身長約160センチで、ダイビングスーツのほか、ダイバーが使うベスト、シュノーケル、ピンク色のフィン(足ひれ)を身につけていた。

 7人が潜った地点から西へ約24キロ、5人が救助されたペニダ島南部から36キロ離れていた。

 7人は14日のダイビング中に流され、15日までは一緒に漂流していたが、古川さおりさん(37)が近くを航行中のタグボートに助けを求めるため、集団を離れた。同庁によると、残る6人は15日午後、ペニダ島南部の断崖に漂着。高橋さんが水中から1人ずつ手助けをして4人まで岸に押し上げたが、最後の宮田さんのときに大波が押し寄せ、高橋さんと宮田さんの2人が流されたという。

 

毎日新聞より引用しました。