【都知事選】本命・舛添氏浮上、どうする自民 「除名」の過去、意見割れ

自民党は東京都知事選に出馬の意向を固めた舛添要一氏を「勝てる候補」とみて、支援しようとする動きが活発化してきた。党東京都連は7日夜の幹部会合で、舛添氏と政策協定を結ぶことが可能かどうかの検討に入った。ただ、自民党を批判して平成22年4月に離党し、除名された舛添氏へのアレルギーが強いのも事実で、曲折も予想される。

  

「一度は除名」

 

 「一度除名した人を(都知事候補として)推薦するのはどうか」

 党本部で7日に開かれた副幹事長会議で、河野太郎副幹事長は、都知事選の候補者選びの話題になると石破茂幹事長に詰め寄り、舛添氏擁立の動きに不快感を示した。

 石破氏は「説明できないことはしない」と応じ、慎重に判断する考えを示した。ただ、6日までの党内協議で舛添氏のほか、小池百合子元防衛相ら数人が候補者として絞り込まれ、独自の世論調査で支持率が高かった舛添氏が事実上の第1候補となっていた。

 もともと舛添氏と親しい石破氏は6日のBSフジ番組で、舛添氏を「有能な人だ」と評価。舛添氏擁立の流れに乗りつつある。

「けじめ必要」

 

 だが、舛添氏がかつて所属した参院自民党の反発は根強い。脇雅史参院幹事長は7日の記者会見で「党として推薦・支持することになれば、それなりにけじめが必要になる」と指摘。「舛添氏の謝罪が支援の前提条件だ」(幹部)との見方も出ている。

 さらに、都議会側の意向を受け、都連会長の石原伸晃環境相も舛添氏擁立に難色を示すなど、党内に不協和音が広がりはじめた。最後は党総裁の安倍晋三首相の判断に委ねられる可能性もある。

 安倍首相は7日、都内で開かれた時事通信社の「新年互礼会」で、「なかなか候補者が難しい」と述べ、人選が難航している現状を暴露。さらに、会場で民主党海江田万里代表と握手したことを明らかにした上で、「都知事選で、ちょっとしたお願いをした」と語り、舛添氏支援に傾きつつある民主党を牽制(けんせい)した。

 

msn産経ニュースより引用しました。